最近の音楽映画とミュージカルの違いはこれなんだなと思いました。だからいいとか、ダメだとかではなく。
原作を読んだことも舞台を観たこともないけれど、舞台の演出に近い演出なのだろうと感じました。
未読でも未鑑賞でも知っているエピソードと名曲が次々と現れ、通常の映画なら「回収」されるであろう部分もすっ飛ばして物語が進む様子は古典ならでは。
太い声で高音域を歌うラッセル・クロウにも驚いたし、サマンサ・バートンのエポニーヌは涙を誘う。でも最上はヘレナ・ボナム=カーター。出てくるだけで笑っちゃう。さすがだなあ。