マーくんパパ

もうひとりのシェイクスピアのマーくんパパのレビュー・感想・評価

3.4
「シェイクスピア作品の執筆者は別人だった」との仮説に基づき16世紀エリザベス女王〜17世紀ジェームズ王治世下での権謀術数に巻き込まれる実際の執筆者エドワード伯爵や名前だけ作者のシェイクスピアに作品届ける橋渡し人劇作家ジョンソンらを描く歴史ロマン。但し時代が前後してなかなか分かりづらい。先日観た『恋に落ちたシェイクスピア』の感動余韻を引き摺って同じシェイクスピアものとばかりに期待して観たが期待外れ。王宮の跡目争いを陰で操る宰相セシル親子を蹴落としたい思いで「ヘンリー三世」書き上げ民衆を扇動したりと政治的色彩強すぎて馴染めず。恋する令嬢を思い詰めて手先をインクで真っ黒にしながら「ロミオとジュリエット」を完成させる『恋に落ちた〜』とのテイストの違いあり過ぎでした。