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ゲキ×シネ「髑髏城の七人」のイシのレビュー・感想・評価

4.0
初めて劇団新感線を観劇する方に何を見たら良いか問われたら、間違いなく、2011年版髑髏城の七人(通称 ワカドクロ)と答えます。

わかりやすい登場人物像
起承転結が明確で面白いシナリオ
2幕直後からの怒涛の展開

劇団新感線、いのうえ歌舞伎のエッセンスがギュッとつまっているのが、このワカドクロだと思うのです。

ヒーローが板についてる捨之介
小物のように、戦国に狂ってしまった天魔王
腕は立つが、昔の縁に縛られて精神的に不安定な面を持つ蘭兵衛
武士の争いに巻き込まれてしまう極楽太夫
極楽太夫を慕う兵庫
捨之介に助けられた訳ありの沙霧 などなど

魅力的な登場人物が紡ぐ、王道の物語は、
観客の心を掴んで離しません。

勿論、新感線らしくギャグを入れて、テンポ良く展開されますので、3時間ある上演時間もあっという間。
観た後は爽快感が残るはず。

なお、個人的には、極楽太夫役の小池栄子さんがMVPだと思います。

極楽太夫は、出来不出来が髑髏城の七人の評価に直結する、屋台骨のような役だと思うのですが、
それを演じ切った小池栄子さんは見事。
兵庫ではないですが、惚れてしまうようないいオンナの極楽太夫でした!

ご鑑賞いただき、是非、推しメンを見つけてください!
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