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つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語のKAZUのレビュー・感想・評価

3.7
カッコ悪い男を演じる阿部寛のカッコよさを堪能する映画。原作の井上荒野は「切羽へ」で直木賞を受賞した大人のエロを描くのが上手な作家さん。彼女の作品は好きなので&アマプラ見放題が終了しそうだったので視聴。結論、こういう群像劇モノ、キライではない。

起承転結はないし何も事件は起こらないし泣けもしないし笑えるワケでもないし。R15指定とはいえ直截的なエロも抑えめだし(これはむしろ好感)で、THE邦画!といった平坦な作品。そんな平坦な作品によくもまあ豪華な俳優陣をキャスティングしたなと。でも不思議と途中で止めようって思えなかった。結末がどうなるのかだけでも見届けたくなる、変な中毒性。

敢えて誰かにお勧めはしませんが、後味は悪くない映画です。というか演技派の役者さん達の上手な(役どころにドンズバな)お芝居を楽しむ作品と思えば、これはこれでアリだと思いました。個人的には奥田瑛二も真木よう子も大好きだし。ちなみに岸谷五朗はダメだ(個人の感想です)

さて、次に観るのはハリウッド直球ど真ん中な映画にしようっと。
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