【失敗した群像劇】
女たちの群像劇であると同時に、「空虚な中心」、つまり画面には臥せった瀕死の重病人としてしか登場しない「つや」という女性を、他の女性たちの姿によって影絵のように浮き上がらせようと…
色んな視点からつやの人物像が浮き上がってくるストーリー展開。
最後までつや自身が出てこないのは、観客が各々つやという人物像を想像できるようにでしょうか。
最後の阿部寛の演技のための映画、といった…
このレビューはネタバレを含みます
つやの一人勝ち。
決してぶれない阿部ちゃん演じる松生を除き、出てくる男性全てがただただ女性にだらしない薄っぺらい人間に見えて魅力がない。
大学教授の色気がヤバい?は?そういえばこういうのが大人の男の…
『つやのよる』
井上荒野
新潮社
原作通りの構成。
阿部寛の松生っぷりったらもう最高!
可愛さあまって憎さ百倍、でも一周回ってお前がやっぱり好きだっっというこじらせ中年オヤジを見事演じてる!
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