猿山リム

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日の猿山リムのレビュー・感想・評価

1.1
 寅年に虎の映画を観ようと取っておいた一本。
 公開前、劇場の予告でよく見かけたので印象には深く残っていた。
 どんな状況か気になってはいたんだけど・・・。

 冗長な前振りから始まり、インドで生まれ育った少年が、親のビジネスの絡みでカナダへ移住することになる。
 親が経営していた動物園の動物たちと共に船で・・・。
 そこで海難事故に遭い、救命ボートに少年と虎という感じ。
 ・・・
 それを取材に来た作家に、経験談として語る構図の作品。

 リアリティの欠片もない、ファンタジーな話に辟易。
 サバイバルにしても何にしても、いろいろおかしな所ばかり目に付き・・・酷いなと思っていたところで、最後のシーンに辿り着くわけだが・・・。
 や。そっちも酷いやと。

 ただでさえ過酷な海難事故でのサバイバルで、ひとりで生き抜くことも厳しいのに「虎」といういつ野性に還ってもおかしくないペットと共に生き抜く、サバイバルの知恵が冴え渡る作品をイメージしていたこともあり、かなりガッカリした。

 ネットで調べた範囲では、バナナは浮くらしい。
猿山リム

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