はま

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日のはまのレビュー・感想・評価

4.0
ディズニー映画と同じ様な感覚で見てたけど、やられたわー。もう一回見ないと繋がんない。結構前半はまったりとした展開で、ん?これいる?ってな演出が幾つかあっても、まーディズニー系だろうからって流してみてたけど計算があってのことなんだと最後で気づく。やっぱ映画創るってスゲーなって思わせる。
最後にパイが2つの物語を話した後、あなたはどちらの物語を信じる??って作家に質問してたけど、きっと万人は一つ目の話を信じたいと考えるのだろーな。二つ目の話を想像すると残虐を極めた話にしかならないし。
作家に対してこれはもー君の物語だって言って家族を迎え入れたシーンも印象的。パイは遭難した体験を乗り越えて新たな人生を歩んでる様が見てとれる。(虎との別れもこういうことかな?)2つの話をしたのもまた面白いなーと思った。自分がもう一回見たいと思わせる意欲ってのは一つ目の物語であって二つ目ならいいやとなりそうなので、結果語り手の物語次第で聞き手側の印象も大きく変わると言うことも暗喩してるのかなーとも考えた。
パイは何故虎なんだろう??舟の動物の構成を考えるのもまた面白い。虎がハイエナを食す演出はあってもシマウマを食す演出はないなーとも。虎はなぜあのタイミングで出てきたのか?とか疑問を呈することも多々ある。これから見るならこれらに注意してみて欲しいと思う。
なかなか哲学寄りな映画でビックリ。これも気楽に観ることもできる一方、深い追求もできる映画である意味一家団欒で観れる映画だなー。ジャケットも手に取りやすいように敢えてこーしたのかなとも考えると段々カオスだなとも思えてきた。
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