エクゼピア

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日のエクゼピアのレビュー・感想・評価

3.8
不運な事故により大海原を漂流する事となった少年と"リチャードパーカー"と名付けられた虎。

穏やかで美しい反面、残酷で容赦なく牙を剥く、海。
そして海に浮かぶ人間と虎。

分かり合えるはずもないと思いながらも、
決死の日々を共に過ごす事で不思議な絆が生まれていく。
海での映像は時には神秘的で、
どこが現実なのか今際の際に起きた幻想なのかは分かりません。

大人になった少年による最後の証言は?
結局、作品が伝えたかった事は?
曖昧に幕を閉じた印象もありますが、
ただただ生きる事や、計り知れぬものへの畏怖など各々に思考を巡らせる機会を与え、
希望を与えてくれる映画のようにも思えました。

(#586/吹き替え)
エクゼピア

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