ちりぽり

きいろいゾウのちりぽりのレビュー・感想・評価

きいろいゾウ(2012年製作の映画)
3.5
西加奈子さん原作の映画鑑賞、三作め。

まず、この田舎暮らしの風景がとても好き。
見ていて落ち着くし、二人によく似合っていました。
何度も登場する食卓の献立は、そのカットだけで二人の生活を物語ります。

ストーリーは少しメルヘンチックで、ガチで現実的な私は「そんなことあるかい❗」って突っ込みたいとこたくさんあったけど、それもまた、宮﨑あおい演じるツマさんの圧倒的な魅力にかき消されてしまいました。

黄色い象が、飛ぶ。
満月の夜にだけ。
それに乗って、どこへでも行ける。

でも象は、灰色になって仲間のところへ帰るんだよね。
そして、ムコさんの背中の鳳凰?は飛び立つ。


うまく表現できませんが、ぼんやりと澱のように心に残る作品でした。

「奇跡は日常」
「満月🌕️は、欠けていくから大丈夫」

時々、幾度となく思い出して、そのうちハタ!と腑におちるのかも知れない。
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