約20年ぶりのアンパンマン
勇気とはなにか?勇気の源は?を考えさせられる作品だった。
ヒーローという偶像崇拝の対象として描かれるアンパンマンだが、勇気の源となっているアイテムがない状況では、みんなのために戦うことが出来なかったり、人類愛としての愛ではなく個人的な淡い恋愛感情を覗かせたりと仮面の下の性格が感じられた。最終的にはアンパンマンは偶像崇拝の対象であり続け、全てのものを平等に愛さなければならないので、その恋が実ることがないというのは少し切ない。
自分が愛しているものから受け取る勇気の量って、そうでないものから受け取れる量と比較にならないほど大きいのではないか。最近は「愛」=「愛すること」だという考え方を吸収してるけど、愛することの中に、相手に勇気を与えることも含まれるのではないか。勇気を与える・与えられるためには、他者を愛することが必要で、そのためには自分を愛し、自己受容することが必要だということに自分の中では帰結した感がある。
あと主題歌が優しく強い歌詞で勇気をもらえる名曲