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脳男のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

脳男(2013年製作の映画)
4.7
都内近郊で発生した無差別連続爆破事件の捜査を進める茶屋刑事(江口洋介)は、爆弾魔・緑川(二階堂ふみ)のアジトを突き止め、そこで共犯者と見られる男を逮捕する。
取り調べでは鈴木一郎(生田斗真)と名乗る以外、なにも供述しようとはせず、精神科医・鷲谷真梨子(松雪泰子)による精神鑑定が行われることに。
真梨子は感情を一切表に出さない男に興味を抱き、その過去を調べ始めるが…。  
第46回江戸川乱歩賞に輝いた首藤瓜於の同名小説を「僕等がいた」の生田斗真主演で映画化したサスペンス・アクション。
連続爆破事件が巷を震撼させる中、容疑者として逮捕された心を持たない男・鈴木一郎をめぐる謎と事件の行方を迫力のアクション・シーンとともにミステリアスに綴る。共演は松雪泰子、江口洋介、二階堂ふみ。監督は「イキガミ」の瀧本智行。

二階堂ふみ演じる歪んだ正義感を持ったサイコ女で爆弾魔・緑川と生田斗真演じる先天的な疾患で感情も痛みも感じない優れた頭脳と研ぎ澄ませた強靭な肉体を持った鈴木一郎の悪対悪の日本映画離れしたダークな対決を、迫力満点の爆破シーンや生田斗真と江口洋介のハイスピードな格闘シーンやカーチェイスや生田斗真と二階堂ふみの壮絶なバトルなど満載で描いていて、日本映画では珍しいダークな世界観のダークヒーロー映画になっています。
松雪泰子演じる精神科医も母親に対する葛藤を抱える複雑なキャラクターで、印象的です。ミステリーとしても、生田斗真演じる鈴木一郎の正体を、松雪泰子演じる精神科医が探る展開がサイコミステリーとしても、楽しめます。
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