あっくん

命をつなぐバイオリンのあっくんのレビュー・感想・評価

命をつなぐバイオリン(2011年製作の映画)
4.7
中古DVD良作発掘作品‼️
今回はタイトルで惹かれながらも、切なそうな雰囲気のパッケージなので、気持ち切り替えて鑑賞‼️

🎻🎹あらすじ
1941年のウクライナのポルタヴァ。
ユダヤ人のアブラーシャとラリッサは、子どもとは思えぬバイオリンとピアノの腕で神童として騒がれていた。そんな彼らのうわさを聞き、同じようにバイオリンの名手であるドイツ人少女ハンナが一緒に、イリーナ先生のレッスンをしたいと申し出る。
音を合わせるうちに、3人は絆と友情を深めて強くなっていくが、ナチス・ドイツがウクライナへの侵攻を開始。
この事でユダヤ人迫害も始まり、アブラーシャ達の家族や先生にも危険が迫っていく…。

🎻🎹感想
儚く切なくも悲しい…。
辛すぎてボロボロ泣きました…。( TДT)
こんな不条理な事って…。
演奏で感動させながらも、残酷な戦争に対する怒りでいっぱいです💢ヽ(`Д´)ノ

固い友情で結ばれたアブラーシャ、ラリッサ、ハンナの3人組。
子供達の才能を守ろうとするイリーナ先生と助け合う3人の親達…。
辛い時代を一生懸命生きようとしても、戦争と人種差別いう残酷な影が迫ってくる…。

印象的なのが美しい湖。
3人の友情を確かめ合った大切な思い出の湖……でもあの湖には後に……。
…そう思うと、終盤に観た湖が美しさより切なさが勝っていました…。
どれだけの悲しい想いが込められた事か…。

子供達の演奏はどの曲も素晴らしいが、どこか切ない音色…。
特に終盤の演奏なんかはラリッサの心理状況を考えると、怒りと悲しみでどれほどの思いでピアノを弾いていたのかと緊張感が半端なかったです。
ラリッサに圧力の様な事実を話す大佐が悪魔の様にも思えました…。
だって子供達の未来を変えてしまったから…。

戦争はどれだけの罪のない子供達を犠牲にしたのか❓
どれだけの才能を壊してきたのか❓
たとえ生き残ったとしても、戦争で受けた傷は大きく計り知れない…。
夢や希望も…。そして愛や友情も…。
全て何もかも破壊していく…。
それが戦争…。
そして今も尚、現在のウクライナにも続く…。
戦争が始まる度に、人間の愚かさという歴史が繰り返され、怒りと悲しみが連鎖される…。
平和はいつ訪れるのだろうか…❓(・_・;)

90分程の作品なのに、凄く重みのあった考えさせる作品でした…。

※残念だったのがとある人が子供達を守る為に亡くなってしまうが、そのシーンが凄く暗くて状況が分からなかったです💦
暗い森の中とはいえ、状況が分かる位に軽く観えやすく撮影してほしかったです💦

🎻🎹題名について
本作は邦題で惹かれてしまった作品ですが、観終わった後は少し違和感でした💦
何故ならバイオリンだけでなく、ピアノも含めての邦題にしてほしいという気持ちでした。
また、レビューに使っているアイコンもバイオリン🎻とピアノ🎹の2つ使っているのも、それ位本作の友情の儚さに心から引きずっています💦( TДT)

🎻🎹キャスト
どのキャストも素晴らしい演技力の中で、アブラーシャ役は本物の神童(原題名“wunderkinder”でもある)であるバイオリン奏者のエリン・コレフなのが驚き‼️
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