SSDD

レッド・ライトのSSDDのレビュー・感想・評価

レッド・ライト(2012年製作の映画)
3.5
■概要
物理学の女性博士とその助手を務める若い男性は、超能力の存在について科学的に確認し常に否定し続けてきた。
ある日伝説の盲目の超能力者が30年ぶりに復帰を果たすのだが…。

■感想(ネタバレなし)
レッド・ライト=その場に似つかわしくない不自然なモノ

ロバート・デニーロ、シガニー・ウィーバー、キリアン・マーフィー、エリザベス・オルセンとかなり豪華キャストの割にまったく知らなかった本作。

序盤から超能力の種明かしを熟練した手品師のように明かしていくのは痛快。
その真偽についてを常に確認してきたからこそ、自身も手品師のようにミスディレクションなどを扱える学者というのが痺れる。

かなり早い段階で会話のテンポや、登場人物たちの聡明さから引き込まれていくのだが、中盤からテンポが悪くなるのがたまに傷か…。

あまりにレビューに内容に触れることを書く方が多いので興味を持ったら、何も見ずに観ることをおすすめします。

自分としてはなかなか悪くない作品でした。












■感想(ネタバレあり)
・レビュー
どんでん返し系と書くのも立派なネタバレな気もするので十分に配慮するのだが、フィルマークスでも特に気にせず書かれていたりオチまで書く人が多いのでやはり気になった作品は評価点数程度で読まないのが一番ですね。

・美容師
霊が出ると大騒ぎを聞きつけ霊媒師として、いついていたが何がしたかったのか。
机のトリックを披露してただけと見破られなかったとして、霊がいると学者にも証明させて家の霊を祓うとか言って金をせしめたかったのだろうか。自信満々にニヤニヤしてるトーンが気に食わなかったが、トリック自体は完成度が高いのは面白かった。

・座頭市
そもそも前提が盲目ではないという単純だが簡単なトリックをメディア側は疑わなくやり過ごしてたのがすごい。
テレパシーや超能力自体は視覚があるなしは関係ないから、視力確認からはしなかったのだとするとシルバーがかなりのやり手。

・ラスト
学者が能力者だったということで、自身の能力を理解したいがために研究し同等の人間を探したかったということ。
しかも能力自体は安定性がなさそうな破壊能力程度で感情に左右されるのか、それとも遠距離でもディベートしてる博士の意志を読めるほど高性能なのかいまいち能力幅はわからなかった。

だがオチとしては全く読めなかったので驚いたのだが…。
コインを投げたのを視力でキャッチさせたのを視力をあることを指摘して、実証実験の映像で見破ったトリックだけで破綻させられたのだから論理的に終わるラストで良かったのではないかと思ってしまう…。

結局ペテン師だったと暴くオチだけで十分面白かったのに、振り切り方がなかなか斬新でした。
SSDD

SSDD