Breminger

マーサ、あるいはマーシー・メイのBremingerのレビュー・感想・評価

3.7
ティーンなエリザベス・オルセンの出演作で「アイアンクロー」のショーン・ダーキン監督作なので拝見。

カルト集団に捕まって、幹部の男と無理くりSEXする描写がとても生々しく、そこから逃げ出して姉の元へ行くも、我々でいう当たり前が通じず、非常識な行動をとってしまうマーサに姉夫婦が混乱する描写はかなりキツかった。
自分が悪いと思わず、責任を姉夫婦に転嫁する姿は言い方はアレだけど痛々しかった。

コミュニティの中で正しくないものを教えられたからこそ、歪みまくった記憶が普通に馴染めない要因になっていて、興味深い作りになっていたなぁ。

それと同時になぜ姉は2年間必死に捜索しなかったのかというのも気になったりと、どこかおかしい人間模様がこれでもかと展開されていた。

要所要所に現れる古き良きJホラーのようなゾクっとさせるシーンはとても驚かされて、ラストシーンは思わず怖っと声が出てしまったくらい。

エリザベス・オルセンの表情や仕草が素晴らしすぎるので、それを観るだけでも価値のある作品だと思う。しっかし重い…。
Breminger

Breminger