クリスマスのガチョウ。
哀れでバカな警官とできている。
私たちは恋しているの。一緒にいたい。
もう私たちは戦わなくて良い。
久しぶりにウェス・アンダーソン監督の作品を鑑賞しましたが、とても興味深く素敵な作品でした。
コアなファン向けというのは相変わらず変わりませんが、監督の作風が苦手な方でも優しい雰囲気の世界にきっと魅了されるはず!
主人公の男の子の純粋な優しさとガールフレンド役のハッキリ言う物言いが個人的にツボで終始愛おしかったです。
他にもカメラワークや独特な言い回しなどいつものウェス・アンダーソン作品にある演出もシュールで楽しめます。
1番良かったのはラストの畳み掛けるような展開です。落雷に巻き込まれたり、仲違いした友との復縁だったり、詳しく追求しようとすればあまり深い意味はないかもしれませんが、どこか気になってしまう。そんな不思議な作品です。
映画情報
「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「ダージリン急行」のウェス・アンダーソン監督が、1960年代の米東海岸ニューイングランド島を舞台に、12歳の少年と少女が駆け落ちしたことから始まる騒動を、独特のユーモアとカラフルな色彩で描いたドラマ。周囲の環境になじめない12歳の少年サムと少女スージーは、ある日、駆け落ちすることを決意。島をひとりで守っているシャープ警部や、ボーイスカウトのウォード隊長、スージーの両親ら、周囲の大人たちは2人を追いかけ、小さな島に起こった波紋は瞬く間に島中に広がっていく。ウェス・アンダーソン作品常連のビル・マーレイ、ジェイソン・シュワルツマンをはじめ、ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントンら豪華キャストが出演。