Charlie

シュガー・ラッシュのCharlieのネタバレレビュー・内容・結末

シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ラルフの声に聞き覚えがあり、誰の声か思い出したくて、ずっと気にしながら観るという変な鑑賞になりましたが、面白かったです。

声はジョン・C・ライリーでした。映画「シカゴ」でロクシーの冴えない夫とか、ちょっとニッチな「ロブスター」とかに出ている俳優ですね。彼の声と話し方がものすごくラルフに合っていて、キャスティングした人はすごいと感心しました。

さて、この作品は絵柄が好きではなくて観ていなかったのですが、着想というか発想はすばらしいですね。ゲームセンターで遊んでいた人たちにとっては響くものがあるはず。

ゲームのキャラクターたちの世界には空港のような共通のハブがあって、互いのゲームを行ったり来たりできる設定です。

原題は「Wreck-It-Ralph」で、明らかにラルフが主人公です。なのに相変わらず配給はそれを無視してヴァネロペが住むゲームのタイトル「シュガー・ラッシュ」を邦題にしてしまう…(ちなみにラルフがいるゲームタイトルは「Fix It Felix」)。
確かに「シュガー・ラッシュ」の中のシーンが長いんですけど、作品の主人公ラルフは他のゲームの世界にも入り込むし、彼が何でも壊してしまう悪者から(ヴァネロペの)ヒーローに変わり、自分が求めていたヒーローのメダルの空虚さを知る、というのが本筋ですからね…。

ゲームの中で自分だけが悪役としてやっつけられる存在で、ゲームセンターの営業(ラルフたちの仕事)が終わった後も1人ぼっちでいる日々が嫌になったラルフ。彼は悪役を辞めたいと悩み、ヒーローだけが得られるメダルを取ることで、自分がいるゲームの中のみんなに認めてもらおうとして、他のゲーム「ヒーローズデューティ」に入り込む…というところからアレコレ起きるのですが、ゲームの中の世界は映像的にもやはり面白いですし、観て損はないと思います。

しかし、最後に悪者ターボが巨大化して、しかも虫とターボの合体みたいになって出てくる姿を見て、「これ、ディズニー的にOKなの?」と感じてしまいました。小さい子供が見たら怖がるに違いない。悪夢を見そう。
Charlie

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