コキジ

遺体 明日への十日間のコキジのレビュー・感想・評価

遺体 明日への十日間(2012年製作の映画)
4.0
西田敏行、佐藤浩一、柳葉敏郎、勝地涼、志田未来、筒井道隆、沢村一樹、佐野史郎、酒井若菜、緒方直人、國村隼、
見付けた順に書き連ねてみましたが錚々たるキャストです。

でもテレビ放送はされない。

原作者が不祥事起こしたから?先日の『東京リベンジャーズ2』もそうだけど、だからと言って作品とは別の問題。

作り物とはいえ遺体が映るから?
私達日本人は数年前、いや数十年前から事故や事件といえども遺体というモノを一切目にする事は無くなりました。普通に暮らしている限りは。1万9,000人の方が犠牲になっているこの東日本大震災でさえ。
ですから、繰り返しになりますがこの映画の遺体は作り物とはいえ、かなりキツいです。
これは果たして良い事なのでしょうか?
何でもかんでも見せろと言っているのではありません。JAL123便の時のように本物の遺体を見せ物にしろと言っているのでもありません。
何故隠す?耐性が無くなっていますよ。私達日本人は。だから作り物の遺体ですらキツくなっているのです。
本物の遺体を目の当たりにしたら?どうなる?

私達は本当の意味で、自然災害の怖さを知らない。

映画の話に戻りますが、それまで気丈に体育館のお世話をしていた優子さん(志田未来)が、幼い児童の遺体が運ばれて来た時に体育館の隅に駆けて行って泣き崩れるシーンでもらい泣きしてしまいました。
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