Takumasuzuki

ザ・マスターのTakumasuzukiのレビュー・感想・評価

ザ・マスター(2012年製作の映画)
5.0
刹那的な一瞬の真実を切り取るという意味では最高の映画。
「ジョーカー」よりも社会不適合者を的確に描いていると思いました。
戦争が終わり混迷の真っ只中で時代に翻弄されて生き男。
ホアキンフェニックスの役はシステムに支配されない絶対的な個として存在しているが故の「ザ・マスター」なのかもしれません。
また撮影現場をコントロールする事が出来ていなくてもあまりにも名優二人の絶対的な個性により作品が成立しています。
芝居は生々しくシュチュエーションだけ与えてエチュードなんじゃないかな?と思わせるシーンが多くとてもリアルです。
破壊のシーンは貴重な歴史的な場所らしく良くも悪くもあまりにも凄まじいシーンでした。
物語が始まったら何が起きているのかわからないから見ざるをえない、また観てもわからない。しかし傑作と感じてしまう作品。
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