終始一貫して、ポール・トーマス・アンダーソンが描いているのは、あらゆるかたちで挫折していく父性のように思う。このことは、フィルモグラフィを概観するように『マグノリア』(1999年)に記した通り。
…
演技がほんとうにみんなすごい。演技の実力見せつけるために作ったんだと捉えた。個人的にあんまり好きな内容じゃないし、終始ついていけなかったのに最後まで目が離せなかったのは、ポールアンダーソン監督の技、…
>>続きを読む“プロセシング”のシーンなんて諸にそうだが、対話だけであの緊張感を生み出すことのできる役者陣の演技力に脱帽。畏れすら感じさせる青々とした海のカットをはじめ、美しく印象的なカットも多くあったが、ただシ…
>>続きを読む『ハードエイト』同様、師弟関係を超えて父と子に近い関係性が描かれている。
『ハードエイト』に比べると遥かに作品としての重厚感は増しているんだけれど、どうしても私個人的には初期作品の雰囲気の方が好きで…
アル中で感情の抑制ができないが家族を求めている男(クエル)が、マスター率いる教団と出会い、疑似家族を築き、そして別れを通して自己の抑制を見い出すのが主なストーリーです(疑似家族はPTA監督が良く取り…
>>続きを読む