このレビューはネタバレを含みます
ロバートゼメキスとデンゼルワシントンの良い脚本と良い演技。
車の飲酒運転に置き換えるとシナリオが飲み込みやすいかも。
主人公は善良な天才肌。酒を飲んでも恐らく失敗したことがなく、誰にも迷惑かけてないと思っているが、愛する家族が離れていく。原因が飲酒にあると判っていながらも、酒を止められず、家族が判ってくれないからと自分に嘘をつき、そのストレスからまた飲酒を繰り返す。
飲酒運転で事故って初めて取り返しがつかないことをしたことに気づいて反省という話ならありきたりだが、むしろ主人公以外にはできないような奇跡を起こして多くの人を助けてしまう。
酔っ払っても結果は出しているのに何が悪いと信じ込もうとするが、自己犠牲で少年を助けて死んだ彼女を貶めるのは彼の良心やプライドが許さない。飲酒で失敗してこなかったからこそ酒を飲んだ状態で自分が助かるためだけの嘘なんてつけるわけがない。それは彼にとっての失敗だから。