ピースオブケイク

フライトのピースオブケイクのネタバレレビュー・内容・結末

フライト(2012年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

デンゼルワシントンが、見た目もいつもの精悍さを欠く、だらしなーいアル中機長を演じている。いやー、やっぱり上手いなぁー。ホントは自分がアル中だと分かってるんだけど、周りにも自分にも嘘をつき続けている、ホントは弱いくせに強がって威勢を張っている姿がとっても悲しい…。

映画冒頭の飛行機事故のシーンはなかなか見応えがある。機体のトラブルで制御不能となった乗員乗客合わせて102名を乗せた旅客機を、デンゼルワシントン演じるアル中機長は的確に背面飛行させる決断をして、96名の命を救う。ここはめちゃくちゃカッコいい。間違いなくヒーローなんだけど…。多くの人の命を預かっている仕事に従事している人がアルコール依存性で、実は酔っ払い状態で運転していた、というのはやっぱりアカンやろ、という話ですねー。でも彼にしか96名の命を救えなかったことも事実で、何とか助けたいと動く人たちに支えられて何とか公聴会にこぎつけるけど…、最後はAREで良かったと思う。刑務所に入って人生で初めて自由になったと感じると吐露する姿を見て何か安心したし、面会に来てくれた息子とのハグにちょっと心温まりました。