少女は僅かな希望にすがる。
皆が私を愛してくれた。
私の記憶、大切な感情。それは私のもの。
なぜ私を生んだの?
どうして私を愛したの?
こんな終わりが来るのなら生まれてこない方がよかったのに。
「目を閉じたら、何が見える?」
少女は瞳を閉じる。
幸せな思い出を胸に抱いて……。
「感情」のプログラムを組み立てる描写の美しいこと!
オープニングにもそれが使われており、幻想的なSF描写として観客の心を掴みます。
また、ロボットが日常に溶け込むさまは非常に良いSF感を感じさせ、SF好きにはたまりません。
優しく愛で包み込むラストは琴線に触れます。
しっとりとした時間を過ごしたい方はぜひ。
似たテーマだと、アレックス・ガーランド監督の『エクス・マキナ』、こちらもおすすめです。