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カリフォルニア・ドールズの&yのレビュー・感想・評価

カリフォルニア・ドールズ(1981年製作の映画)
4.5
【2013/11/1:オーディトリウム】ただのスポ根ロードムービーなのに、こうもグッときまくるのは何故だろう。ドールズのふたりの健気なタフさ、ポジティブさにしめつけられる。
ラストの戦いで、ピーターフォークの仕切りで歌と歓声が上がり、キラキラ美しいドールズが現れると、ワクワク気持ちが昂ぶる一方、すごく厳かで、なんだかお葬式みたいだなとも思った。今思えばその時にドールズとの別れを悟り、続きは別れの儀式みたいな気持ちで観ていた。
この映画を観ている最中ずっと、観客はみな確かにドールズの一員だったし、ラストの観戦客だった。紛れもなく、彼らと時間を共有した。だから、すばらしいラストにはドールズとして喜びつつも、観戦客及び映画の観客として、この魔法みたいな時間の終わり(=映画の終わり)が何とも悲しく、泣きそうになるんだな…なんて書きながらもう泣きそう!!!
日本での上映が最後ということもあってか、終映後、みんな拍手してた。ああ。泣ける。
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