わたなべま

カリフォルニア・ドールズのわたなべまのレビュー・感想・評価

カリフォルニア・ドールズ(1981年製作の映画)
4.1
開幕早々のレスリングシーン。僕たちはエロさに釘付け。彼女たちは自らのこの美貌を武器にはするがそれ以上にプロレスラーとしてのプライドを持つ、美しいドールズたちだ。
興行主にギャラをケチられたからといって後先考えず興行主の車をボッコボコにしてしまう、ピーターフォーク演ずるマネージャーと共に、極貧ながらも地道に興行を続け着々と名をあげてゆく。
だがある日そんな彼女たちの元にピーターフォークが持ってきた仕事は、フェスティバルの泥んこレスリングだった。彼女たちはそんなのやりたくない! 給料がいいんて関係ない! 笑い者になんかなりたくないんだから!
だが彼女たちは泣く泣く受け入れる。会場の下世話な客どもの嘲笑。彼女たちは必死に泥に塗れる。Tシャツはビリビリに破けて彼女たちのオッパイは丸出し。さらに高まる観客の下品な笑い声。ピーターフォークの苦悶の表情。ああ、俺はなんてバカなんだ…

やがて訪れるラストの宿敵との対決…この試合は絶対に落とすことが出来ない、女と女のプライドをかけた戦いだ。僕たちはもうかつてのように彼女たちを下品な視線で見ることなんてできない!そんな次元は超越した燃えるタッグマッチだ!クソ審判なんてぶん殴ってやれ!反則技もドンと来い! 会場の客を見方につけろ!僕たちは君らの見方だ!行け!ドールズ!!
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