あなごちゃん

あの娘が海辺で踊ってるのあなごちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

あの娘が海辺で踊ってる(2012年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

処女革命!を起こしたらしい映画。うーん好き!
女の子が「私可愛い!私は絶対可愛い!」とオマジナイのように毒を吐いて力に変えている姿は力強い。大森靖子、根元宗子らと同じパワフルさを感じられる。
そうして東京と比較される田舎の土地性。「おとぎ話みたい」でもそうだったけれど、東京に行きたい彼女が、地元にいる彼を土地と一緒に捨て、恋ではなく夢を選ぶことで、将来選択を保留し東京まで先延ばしすることで女でなく少女で居続け得られるということかなぁ。彼女の恋の失恋は、絶望である以上にまだ彼女が少女で居続けられるという希望でもあり、だからこそ悲しいけれど明るい切なさを感じるんだよなぁ。この映画を見て元気になるのは将来選択を保留するという明るさがあるからだと思う。