まりあ

ふがいない僕は空を見たのまりあのレビュー・感想・評価

ふがいない僕は空を見た(2012年製作の映画)
3.5
百万円と苦虫女とはまた違うタナダユキ監督の人生のほろ苦さを感じるストーリー

主人公である男子高校生のタクミはコスプレオタクの人妻のサトミとの援助交際を密かに楽しむ毎日を送っていたが、ある日好きな女子から告白され人妻との関係を終わらせる決意をする

タクミからの突然の申し出に激しく動揺するサトミにはそんな関係に依存してしまう理由があった…

みたいな感じでタクミに関わる人々の生きづらさも見せてくるストーリーで見ていて考えさせられる場面が多い

友達のリョウタはもうボケの始まっている祖母の面倒を見ながらコンビニでバイトしていて、ふらっと帰ってきた母親に生活費を持っていかれたりする希望の見えない日々を送っている

外に出されている女の子にチョコをあげるシーンは万引き家族を思い出して胸が苦しくなった

でもそれぞれがしっかり前を向いていけるストーリーで後味悪くなくて良い

個性の強いキャラが多くてタクミの担任のぶりっ子女が一番苦手だった

出産シーンはすごく懐かしくて、確かにあの声は聞きようによっては誤解を招くかもしれない 笑
まりあ

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