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マリーゴールド・ホテルで会いましょうの346のレビュー・感想・評価

3.4
うん、やっぱビル・ナイって存在感あるよな。なんか血の通った幽霊みたい。まぁ、悪く言えば浮いちゃってるわけで(幽霊だけに…)
だから、それはそれで面白いんだけど、なんか、もっともっと彼が輝く映画がみたいです。「レオン」みたいな映画の役割とか来ないかな。

まぁ、そんな話は置いといて、この映画の評価としては、非常に落ち着いてるというか、ゆっくりした時間が流れているので、少し間延びしている部分が気になります。
あと、登場人物たちが人生の終わりを考えることで過去と現在に向き合っていく物語なのは分かるけど、なんか、インドである理由が、ほんとーにあったのが疑問です。もちろん異世界だからこその再出発なんだけど。別にそれなら、アメリカの田舎町やデトロイトの町おこしみたいな感じでもよかったのでは?

でも、そんなこと考えているうちに思いつきました。これは、もしこれが日本の映画だったらと考えるとすると分かりやすい。日本人のベテラン俳優がインドに行ったと思えばこれぐらいでいいんだろうな。インドの活気あふれる町並み、ギラギラした生命力を背景にすることで、老いた男女がよく映えるはず。

うん。でもこの映画は自分からしたら外国人が外国にいくだけだから、その対比が見えづらくなってしまっているんだな。もっと、そういう見方を変えていかなきゃと思った次第です。
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