悠々自適の老後、とはいかない訳ありの老人たちがイギリスを離れ、心機一転しインドのつぶれそうなホテルで暮らすことになる。
それぞれ抱える問題（借金、同性愛、夫婦の問題、病気など）で年をとっても悩みはつきない暗いイメージを想像したが、インドのエネルギッシュで鮮やかな色彩の映像のおかげで、さわやかな作品に仕上がっている。
ジュディ・デンチのキャラクターが魅力的。年をとると失う物もあるけれど、経験や知恵を積み重ねて内面豊かな人間になることもできるという良いお手本。ビル・ナイもいい味を出していて良かった。
「何事も最後は大団円。苦しいのは途中だから」そう思うと今が辛くても、将来振り返ってみたらそうでもないかもとがんばれる気がする。ちょっと出来過ぎな部分もあったけど、元気になれる作品。
