「命は欠陥をもっている。足りないところを他者と埋め合いながら(意識に的に、無意識的に)生きている。」チアノーゼ風なおじいさんの語る生命の詩がとても印象的でした。
心を持ってしまった空気人形のお話…
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「生命はその中に欠如をいだき、それを他者から満たしてもらうのだ」
ある日突然心を持ったダッチワイフ。人の関わりが生み出す小さな影響を、おとぎ話タッチで繊細に描く。
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主人公のぞみは人形であるが…
「なぜ、私は魂を持ってしまったの?」
誰もが、抱いたことのある疑問だろう。それは空っぽな状態が、人間にとって、通常運転であるからではないだろうか。とりわけ、作家性のある映画監督にとって、それが創作す…
苦し〜〜〜〜〜
こんなの絶対ハッピーエンドにはならないじゃんか…と思いながら美しいシーンみるの苦しい
心を持つのは寂しいことだとわかってしまって、心がなかったただの人形だった頃に戻…
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空気人形が心を持つ。
心を持った空気人形にとって、世界は不思議で美しい。のぞみが初めて世界を巡る場面は光に溢れて美しい。一方で、自分の場所を見つけられない人々が描かれていく。のぞみはそんな場所で、自…
それぞれがどこかで誰かにとっての空気人形な一面があることに共感と寂しさを覚えました。
色んなことが代替可能な時代の中で、誰かにとっては唯一無二の存在でいたいと思いました。
心を持つことの良さもあれば…
(C)2009 業田良家,小学館,『空気人形』製作委員会