平日の最寄りの路線に乗ってる人8割くらい空気人形。
心を持ったラブドールが主人公とかいう設定をどうやって現実世界に適用させるのかと思ったけど、案外普通だった。その異常な設定を普通に現実世界で扱うということ自体が映画の力であり、是枝監督の力なのだと感じた。
東京23区の東側独特の息苦しさが無加工に伝わってくる。土地の醸成する空間が心という空気人形のテーマとマッチしている。
音にとてもこだわりを感じる。ゴムの音、人の音、息の音...音によって映画では直接触れることのできない触覚を再現している。今後の参考になります。