このレビューはネタバレを含みます
SFとまではいかないけれど、日常と地続きにある異質さ、不思議な空気感が好き。
のぞみが人の心を得て色々なことを知っていく過程は赤ちゃんみたいに純粋で眩しくて、けれどもそんなハッピーなことばかりではないままならなさがリアルで、終盤はサイコロの面をコロンと変えるように純粋さが狂気に変わってゾクゾクした。
ままならなさを抱えてそれぞれ生きてる人間たちが切なくて愛しくなる。みんなそれぞれままならない。
キラキラと危うさを併せ持つガラス片みたいな作品だった。
そして井浦新にときめきました。