りつ

空気人形のりつのレビュー・感想・評価

空気人形(2009年製作の映画)
4.0
孤独とぺ・ドゥナのエロティックさがマッチしていて良かった。
日常のなかで、家族や友人や恋人もいるのに何となく感じる孤独をみんなそれぞれ抱えながら頑張って生きているのだけれど、最初は表面の美しい世界に触れて感動していたノゾミがだんだん人の孤独や性にも触れて失望していくのが悲しかった。

人形だけでなく、人はセックスも恋愛も他者の存在を誰かで代替することで年をとっていくのはそう思いたくないんだけど結局そうなんだよな。ただその人自身の中身は代えられないだけで。
最初、板尾がノゾミとセックスしているときのギシギシ関節がきしむ音を鳴らすシーンや、栓になっているおへそに息を吹き込まれて体が呼吸で上下するシーンがエロかった。
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