空虚、喪失、欠落、再生。
是枝さんて根本的な人類への愛みたいなものがありつつ、それでも結構正面切ってえげつないものを扱っていると思うのですが、映像の柔らかさや軽やかさとかキャスティングの妙でえげつな…
「僕も同じようなもの」と言って、それが心を満たす言葉になった果てには悲しい結末が待っていた。
誰もが代用品であるし、誰もが空虚な世界で生きていて、命はひとりで完結しないはずなのに、みんな孤独を抱え…
これは…ファンタジーですね✨
ちょっとホラーになっちゃう場面もあるけど…無垢な人形の冒険ファンタジー🌟
"私は…空気人形…性欲処理の…代用品"
主人公のぞみ=ペドゥナの口から何度も呟かれるこの言…
生命はすべてそのなかに欠如を抱きそれを他者から満たしてもらうのだ
カタコト日本語で朗読する詩に引き込まれる。ペドゥナが無邪気で可愛い
ラブドールと生活するおじさんでさえいつだか展覧会で知って衝撃…
心が芽生えてしまったラブドールの映画と思ってたけど想像以上に切ない映画だった
是枝監督にかかればラブドールもこんな描写になるのか
ペ・ドゥナの体に口を近づけ息を吹き続け空気を入れこむのがもはや本当に…
(C)2009 業田良家,小学館,『空気人形』製作委員会