みりお

藁の楯のみりおのレビュー・感想・評価

藁の楯(2013年製作の映画)
3.2
もうね、いつも仲良くしてくださってる方々は耳タコでうるさいと思うのですが、あと一回だけ…👂🐙

みりおは藤原竜也が大好きで、ほんともう15年くらい好きなんですよ❤️
『カイジ』でいくら叫んでようが、どれだけ暑苦しかろうが、ほんとずっと好きでした☺️💖
ただこの作品を初めて観たときの彼への嫌悪感は忘れられません💦
「こんんんんのクズやろう!!」って言いながらいますぐ撃ち殺したいレベルのクズで、むしろそんな彼に向き合う大沢たかおが聖人君子に見えてきて…
映画館に観に行ったのを後悔するくらい、藤原竜也という存在に鳥肌が立つくらい、遺伝子レベルで生理的に受け付けないくらい、本当に彼を嫌いになりかけました💦

やはりそれこそが彼の演技力だと思うんです✨
「何をやっても藤原竜也」とか「ただ叫んでツバ飛ばしてるだけ」とかよく聞くけど、彼は作品ごとに全く違うクズを演じています🌈
『カイジ』では、いまいち嫌いになりきれないバカ正直なクズ。
『ST』では、コミュ障だけど人のために頑張れちゃういい奴なのに、ちょっと方向性のずれてる愛おしいクズ。
『藁の楯』では、観る者に嫌悪感しか抱かせない正真正銘のクズ。
それほどのクズを演じ分けることが、木村拓哉にできると思います👀❓
だから彼は、「何をやっても藤原竜也」ではなく、「どんな役も自分に引き寄せて表現する真の役者」だと思うんですよね☺️✨
色々とネタにされる藤原竜也ですが、この作品を観ると、彼を好きになってよかったなぁと思います✨

ただ、この作品のメッセージ自体は、本日オスカーを獲得した『パラサイト』や『ジョーカー』とほぼ同じ。
資本主義の成功者たちにお札でほっぺを叩かれたとき、弱者たちはどういう行動に出るのか…
倫理観を保てるのか…
同じテーマを描いているのに、ここまでストーリー性に差が出てしまうのが、日本映画の限界なのでしょうか😫🌀
役者さんたちは頑張っていたと思うので、脚本にもう少し捻りとメッセージ性があれば、日本の映画ももう少し頑張れるんじゃないかな🌟
少なくともストーリーラインに全く関係のないタクシー運転手さんに、いきなり作品の主題を口頭で語らせて、次のシーンで運転手さんを消し去るのだけはやめていただきたい😂🙌💦
みりお

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