面白かった。粗は探せば（熱心に探さなくても）まあまああるけど前半のぐいぐい引っ張る感じはスゴく好き。楽しい！ちゃんと三池タッチの力技で引き込まれる。緩急の緩い方が結構緩いのでそこのリアリティラインに乗れる（適度にスルーできる）かどうかが好き嫌いの分かれ道なのかな。メールの件とか、セリフの説明＆エモさとか。腕利きのお巡りさんという設定のわりにワキ甘いし何回も。でもそれらを吹き飛ばす緊張感とスリルがあったと思う。ラストをもっと工夫したらすごーく面白くなりそう。あとカンヌでは良い日本の紹介になったんじゃないかな。映画の出来じゃなくて礼節とか新幹線とか仕事への徹しぶり、とか日本的なエッセンスが散見できるという側面があったように思う。タカオの（仕事の）操守りぶりは一昔前のかなり日本人の企業戦士感があったんじゃなかろうか。藤原竜也さんの歯並びはこの映画で一役かってる。
