CANACO

探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点のCANACOのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

2013年公開の東直己氏原作、橋本一監督作品。ハマりそうでハマれなかったシリーズ。それぞれ劇場で見たものの記憶が薄れてしまい、再鑑賞。ヒロインは尾野真千子。

探偵の友達である、ニューハーフのマサコちゃんが何者かに殺された。探偵と相棒の高田が調査を進めるうち、野党の大物二世議員・橡脇(とちわき)孝一郎が浮かび上がる。さらに橡脇とマサコが過去に付き合っていたというスキャンダルが入り、その過去を封印するため殺害した線が濃厚になり……という物語。

前作はコミカルな割にグロいシーンが多く、笑わせたいのかシリアスにさせたいのかわからないという感想だった。本作は昭和前期にはよくあった“お色気シーン”が大胆に入ってくる。これも何がしたいのかよくわからない。昭和感を出したいのかな。

マサコを演じるゴリと渡部篤郎演じる橡脇が付き合っていたいう設定にする時点で(映画版のキャスティングは)笑わせる気満々なはずだけど、原発問題が絡んでいるので笑いきれない。2011年に発生した東日本大震災の2年後に公開された作品なので当時はもっと他人事ではなかった。

犯人がわかるラストの展開はむしろ好きなのだけど、やっぱりどっぷりハマれない何かがあった。
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