ガブXスカイウォーカー

ぼくが処刑される未来のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

ぼくが処刑される未来(2012年製作の映画)
3.6
スーパー戦隊シリーズ、仮面ライダーシリーズを終えた主演俳優たちによる「TOEI HERO NEXT」の第2弾(第4弾まで製作された時点でストップしているので、それほど振るわなかったのであろう)。

主人公のいた時代から25年後の日本。この時代では量子コンピューター「アマテラス」によって裁判制度が管理されていた。死刑制度は廃止され最高刑は終身刑になっているが、遺族を救済するために「未来犯罪者消去法」が制定されていた。それはアマテラスによって過去から罪を犯す前の犯罪者をタイムスリップさせ、公開処刑することによって遺族の心の傷を癒し、また過去の人間を消去することで平行世界を作り出しそちらの事件発生を未然に防ぐという制度であった。
と、強引な設定があるけど、要は、体制側のミスと隠蔽により、冤罪で処刑されそうになった気弱な青年が勇気を出して自分の未来を切り開いていくストーリー。ラストでは、まるでパズルのごとく様々なピースが組み合わさり、伏線を回収してハッピーエンドを迎えるのは見事。佳作SF映画と言えよう。
でも国を管理するコンピューターや何でもできちゃうスーパーハッカ―を出すのは古臭いだろ。
まあ今作は細かいことは考えず、福士蒼汰と吉沢亮、二人のイケメンを観て楽しむだけでも充分なのではないだろうか。