TAMU

拝啓、愛していますのTAMUのレビュー・感想・評価

拝啓、愛しています(2011年製作の映画)
4.3
今年も行ってきました大阪韓国映画祭♪

今年のゲストは韓国で国民のハラポジと呼ばれるおじいさんの一角、本作の主演も務めているイ・スンジェさん。御歳85歳の来日。

韓国の芸能界で問題が起きると厳しい意見で諭してくれるご意見番でもある。

見たかったゲストトーク付きの新作『ロマン』は当たらなかったので、2011年制作の本作のみ鑑賞。

これが素晴らしい。
朝、バイクで牛乳配達するガサツな爺さん(イ・スンジェ)と身寄りがなく寒い冬もダンボール集めで生計を立てるお婆さんの出会いから始まる。

自分勝手で耳も遠いから、相手に大きな声で話せと要求するあたり、韓国の爺さんに多い気がして笑いが止まらないw

そんな爺さんが徐々にお婆さんの力になりたいと思い始める不器用すぎる恋の物語。また、並行して痴呆症の妻とそんな妻が大好きなお爺さんも描かれ、爺さん2人の友情の物語でもある。
もう1人の爺さんグンボンの優しい笑顔もカムサムニデイと最後がイになる訛りも愛おしい。

そしてガサツなんだけど根は優しい、そんなマンソク爺さんの無神経さに笑い、優しさに泣き、残り短い寂しさには身につまされる思い。

ド派手なアクションがある訳でもなく、なにも映画館で見なくても、的なドラマではあるが、会場全体が大爆笑、そして泣き、スタッフロールの最後は拍手で包まれる。とても良い気分になりました♪

ソン・ジヒョがマンソク爺さん思いの孫娘役を好演。気取らない雰囲気でも美しさを隠せない!

そして、今思えば一番輝いていた頃かもしれないオ・ダルス。オ・ダルスあるあるなのかもしれないダルス役。ほぼ出演シーンに意味が無い気もするが、とにかく全シーン笑わせてくるw

会場の爆笑をさらっていったのは写真屋イ・ジュニョク。その奇声たるや、どういう演出でこうなったのかw

その他、『神と共に』の俺の天使ドクチュン、子役でチョロっと出ますのでお見逃しなく!←

イ・スンジェさんの新作も見たいし、末長いご活躍を期待します!
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