ABBAッキオ

カルトのABBAッキオのレビュー・感想・評価

カルト(2012年製作の映画)
4.0
 2013年白石晃士監督。モキュメンタリーホラーの傑作と思う。ネオ登場後の後半はモキュメンタリーというよりエクソシストものだが、短い時間にこれだけ詰まった映画は珍しい。最後のどんでん返しもなかなか手が込んでいて飽きさせない。ただ、監禁されているらしい入来や母親がそのままになっているなど、どう考えても未回収案件目白押しだが、今から続編は無理そうなのがかえすがえすも残念。岩佐真悠子はハンバーガー食べて怒られたり、背中に手を突っ込まれたり、バカ女呼ばわりされたり散々だがこの映画での存在感は素晴らしい。引退されたそうだがこれからのご多幸を祈ります。

2022年1月追記。
 「Jホラー、怖さの秘密」(2014年)というムック本(表紙は当然のように貞子だが、何と本作が裏表紙!)は白石監督はじめ多くの製作者インタビューが掲載された優れものと思うが、本作について監督は、イケメンを出したのは集客上の依頼者の意向、本作は一応これで完結しているが、もちろん続編も可能、と語っている。結局続編は作られなかったので残念だが。
ABBAッキオ

ABBAッキオ