殺る気なマックス

沈黙の監獄の殺る気なマックスのレビュー・感想・評価

沈黙の監獄(2012年製作の映画)
3.1
ブレン・フォスター目当てで鑑賞
2010年以降のセガール作品の中では数少ない良作

【概要】
元特殊部隊員で現在は民間軍事会社に籍を置くクロスは、相棒マニングと共に刑務所を閉鎖する任務につく。しかし閉鎖直前になり、老朽化した刑務所に2人の女性囚人が到着。ほどなくして、彼女たちの持つ国家機密情報を狙う傭兵部隊が刑務所を襲撃する。

【感想】
少し前スコットアドキンスのYouTubeチャンネルにて対談していたブレン・フォスターが気になり彼のアクション目当てで鑑賞
全編刑務所でのバトルのため映画全体が閉塞的ではあるもののそんなことが気にならないぐらいアクションが連続して起きるので結果なかなかに楽しめた。

敵側は施設内の人間を容赦なく撃ち殺していくのだが残虐な殺し方に見せることで観客側のフラストレーションを溜めてはセガールやオースティンが暴れ爽快に倒していくという脚本が単調故にこういうところでしっかり楽しませてくれるのは監督の手腕かなと感じた

また、同監督が手掛けたセガール作品は何本か見てるが基本セガールサイドの仲間が多く特殊部隊的な銃撃戦がメインになっているのが特徴だと感じた

ただある程度動きをリアルにしながらも敵のやられ方は豪快に映しているためアクション映画としての銃撃戦としてそれなりに楽しめるものになっていた
また、各銃撃戦時の空間把握も見てる側が把握しやすいように映してくれているためアップでのカットが比較的多かったがそれなりに楽しめた

ブレン・フォスターのアクションについてはラストの銃撃戦中弾が切れそこから4人ほどを倒すシーンで本領発揮となるが
数少ないシーンながらも今作一番の見所になるほどのキレがあり
見せ方もアップと引きでの取り方の組み合わせ方がきっちりしており
ここだけ彼専属の撮影チームでもいるのかと思わせるぐらい見せ方のレベルが違うように感じた

格闘戦の見せ方についてはセガールもこの頃にはブクブクに太り大したアクションができなくなっている中、パワフルさを感じられるアクションの撮り方をされていてこの頃のスタントダブルに任せっきりの他のセガール作品とは異なり
セガール自身のアクションもそれなりにあるのでセガールメインで見てもそれなりに楽しめるものに仕上がっていた

オースティンに関しても筋力を活かしたパワープレイが見れる箇所がしっかり用意されており
特に中盤で展開されるパワフルながら肉を引きちぎるようなナイフさばきは彼らしいアクションで中々良かった


今作はマイケルパレの悪役ぶりも良かったし
セガール、フォスター、オースティンそれぞれに見せ場が用意されていてアクションファンとしては贅沢な仕上がりになっていたように感じる