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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったかのTskのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

名前のアクの強さから、いつか観たいと思っていた作品。
名前の割に博士の定番少ないな!それでとタイトルに持ってきて納得の存在感でした。

米ソ核戦争の可能性を皮肉った一応コメディ、のはずですが笑い事ではないだろうとあまり乗れず。
それぞれが最善を尽くしたばかりに最悪な方向に邁進していく、人間の愚かさというか不完全さを感じました。
事の発端となった、陰謀論により心を病んだリッパー准将などの描写は、フィクションのはずなのにいるよこういう人、リアルに!と現実世界の狂いっぷりを再確認。
准将の勝手に自死を選んだ身勝手さと、爆撃部隊のギリギリまで任務をこなした責任感の対比が悲しいです。


そんなこんなで米国、ソ連のドタバタ劇の行き着いた先は

「総統!私は歩けます!」

まさかのドイツ&爆発オチで終わると思わなくてついにふふっと笑ってしまった自分が悔しい!
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