クロキ

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったかのクロキのレビュー・感想・評価

4.2
世の中どんなに努力しても避けられないことがある。人々の奮闘虚しく最悪の結果になりうることが往々にしてよくある。

誰が悪いのか、原因はなんなのか、ここまで来ると探すのも虚しい。

総じて間が悪かったとしてすべて諦めるしかない。

この映画もまさにそうだ。最悪の事態となり、間が悪かったとしか言いようがなくなる。登場人物の気持ちを考えると酒を飲んで寝込みたいだろうなと思う。

そんな中、Dr.ストレンジラヴの言葉に耳を傾ける。なんだか最悪で非情だけどうまくいきそうな気がすると一瞬思うかもしれない。しかし何を言われてもこの世界は真の意味でお先真っ暗闇である。唯一の救いは約90年後、ここまでくると笑うしかないがたぶん笑えないと思う。笑えるのはDr.ストレンジラヴのみである。
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