博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったかのRyoSのレビュー・感想・評価

核戦争を題材にしたキューブリックのブラックコメディ。人間の私利私欲、偏った思想が個々のキャラクターに強く出ていて面白い。『2001年宇宙の旅』では後半のCGが5分くらいあり、長くて飽きてしまったが、この映画はテンポも良く、尺も93分と短めで楽しめた。今でこそ映画のような核戦争が起こることは考えにくいが、当時は一触即発な状態だったこと、そしてまたいつこのような状態になるか分からないことを思うと笑えない。