Liberta

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったかのLibertaのレビュー・感想・評価

5.0
核戦争の脅威を風刺的に訴えたキューブリックの古典的名作。冒頭に米空軍から「この映画に描かれているような事故は絶対に起きないことを保証する」旨の注意書きが出ているのも生々しくて良い。
陰謀論に取り憑かれた米空軍の将軍が、本来なら大統領にしか許可できないはずの核攻撃を命令してしまい、現場は上からの指令ということで訳も分からないまま攻撃を遂行、それに対してソ連が秘密裏に開発していた自動報復装置が作動してしまい世界が滅亡の危機に瀕するというもの。地上の全てが滅ぶことが決まっても最後の最後まで米ソはいがみ合いを続ける。
ストレンジラブ博士と大統領とイギリス軍の将校を同じ役者が演じ分けているというのも素晴らしい。
93分で白黒なところも含めパーフェクト。昔の本当によく作られた、一作入魂の映画という感じ。
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