ジャイロ

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったかのジャイロのレビュー・感想・評価

3.5
スタンリー・キューブリック監督の『博士の異常な愛情または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』

シドニー・ルメット監督の『未知への飛行』

キューバ危機の2年後、1964年に公開されたこの2つの映画

いずれも核兵器という名のダモクレスの剣が、常に人類を脅かし続けている現実を、我々に突きつけてくる

ヘンリー・フォンダの苦悩『未知への飛行』の異常な緊迫感とは裏腹に『博士の〜』に出てくる登場人物は、どこか間が抜けていて、それでいて異常。ブラックなコメディ具合がなんともキューブリックらしい。そしてタイトルバックの字が読みづらくってしょうがないwww

メッセージ性たっぷり

キューブリック監督ならでわのこだわりを感じる

肝心のストレンジラブがいつ出てくるのかとやきもきしてましたが、ちゃーんと出てきました

フューラーwww

誰?この人ここに呼んだの?

思想なのかな?選民の。

終始ふざけてる

ふざけてるが故に

怖い

ほんの些細な手違いで、いとも簡単に終わってしまう人類の歴史。手に余る力は持つべきではないのでしょうけれど、殺られる前に殺らないと、殺られてしまうかもしれない恐怖から、いつまでも逃れられない人間の悲しいサガ。そんな愚かしさを、皮肉たっぷりにキューブリックが笑い飛ばしているような気もします。

案外、今の人類も何度目かの人類なのかもしれませんね