たてぃ

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったかのたてぃのレビュー・感想・評価

4.2
核戦争寸前まで行った状況(キューバ危機)だった翌年にこんなブラックコメディ満載な作品を制作するとは…さすがキューブリック!でした。

舞台は冷戦時代のアメリカ。赤は滅ぼすべしとばかりに洗脳された米軍司令官が核を積んだ飛行機をソ連領内の核施設へぶっこめと命令。核戦争待ったなしの状況で、それを阻止すべく奔走する大統領はじめ閣僚が動き、ソ連大使まで呼んで交渉を始めるも…


この作品の登場人物は全員「バカ」です。でも彼らは一生懸命に任務を全うしています。それが空回りして笑いになるんですが…でも一番の「バカ」は、ナチスドイツから帰化した博士(ジャケットにも写ってますがw)で、見た目からして「バカ」。そして興奮するとナチス時代を思い出すのか「いやぁ、そうなんですよ、総統。あっ失礼、大統領」と言ったり、ナチス式敬礼を反射的にしそうになり右手を必死に抑えたり…


でも、その博士役の人が一人三役だったのは観終わったあと知りました…
たてぃ

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