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ザ・ターゲット 陰謀のスプレマシーのミートのレビュー・感想・評価

4.0
これは「エリン・ブロコビッチ」で有名なアーロン・エッカートのスパイ・スリラーです。2012年の作品。10年前ね。その後の「エンド・オブ・なんちゃら」の大統領役にしても、「ハドソン川の奇跡」の副機長役にしても、抑えた演技が良い脇役さんやなあと思っていたので、彼が主人公と言うだけで胸が躍りました。僕は好きな映画の部類(としておきます)。

もう、邦題何とかしてくれよ。バカなのか、配給会社の担当は。こんな題つけたって売れる映画にならん。米国の原題は"Erased"で、他の国用の英語の題は"The Expatriate"。まあ、CIAで何かをやらかしたせいで米国を追われて、しかも本国には戻れない設定なので、こういう題になっている訳ですよね~。俺が担当者なら、「(存在を)消されたスパイの異国での大冒険」とかにするな。長すぎるか(笑)。

「ザ・ターゲット 陰謀のスプレマシー」って意味が全然わかんない(笑)。担当が本作を観たか観ないかわかんないけど(さすがに観た上でつけていてほしい)、ジェイソン・ボーンが好きなんだろうけどね、多分さ。スプレマシーって「他者への優越性」ぐらいの意味で、そもそも日本人には馴染みのない単語なのに、それを持ってくるあたりは、煙に巻こうとしか思ってないんじゃない?

確かにRotten Tomatoesにいたっては「スターの無駄遣いかつ二番煎じ」という酷評であるし、Filmarksの先輩も「主人公の身勝手さ」がどうしても許せない的なレビューを載せていらっしゃいまして(笑)、救いようのない感じなんですよ~。寂しい。

まあ、でも元スパイが父親としてやり直したい的な側面が見え隠れしておりまして、僕はかえってアーロンの不器用な父親役にハマったのでした。
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