ニーナ・ホスの映画をTSUTAYAで借りたので視聴
感想を率直に言うとヨーロッパ映画
説明も無く事前情報も無く唐突に始まる
どういう状況なのか何がどう関係するのかよくわからないまま、ニーナから目が離せなくなっている
彼女の意思の強さと聡明さと痛々しさが、もしかしたらこういう事があったのかもしれないと想像を膨らませる
タイトルが"東ベルリンから来た女"だから西ドイツの話だと思っていたら、東ベルリンの話だった
この映画なら"東ベルリンに居る女"だろう
ドイツが東西に分かれていた頃は亡命する事は命懸けだったし、一度亡命に失敗したら政府の監視下に置かれ心が休まる暇も無く辛い日々を過ごすのが当たり前だったのか
共産圏で許される限りのお洒落な服装のバルバラ
青と茶の色味だけでこんなに美しいのは、ニーナの素材と相まっての事だろう
最後のシーンの彼女の表情アップが素晴らしい
この鬱々とした映画の中で、一番晴れやかな憑き物が落ちた様な表情でこの地で生きていく覚悟が出来たと私には思えた