真っ黒こげ太郎

チキン・オブ・ザ・デッド 悪魔の毒々バリューセットの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

5.0
※もはや言うまでもないかもしれませんが、今回も滅茶苦茶お下品でオゲレツな内容となってますので、苦手な方はごめんなさい。




「悪魔の毒々モンスター」でお馴染み、トロマ・エンターテイメント。

40年に及ぶトロマ映画の…。

超絶悪趣味&マジキチオゲレツの集大成!!!!!




トロマホーク族のお墓をぶっ壊して建てられたファーストフードチェーン、”アメリカン・チキン・バンカー”。
貴重なお墓を強引にぶっ壊して建てられた為に、見せの外では頭のネジが外れた動物愛護団体のデモが鳴り響き、店員もヤバい宗教の連中から彼女をレズ女に寝取られたヘタレ青年等、選り取りみどりなアホの集まるお下品&カオス空間と化していた。

しかも、そこの鶏肉を食したアホは次々と異常をきたし、ヤベー状態になってしまうのだった。
先住民の悪霊と鶏肉の悪霊が合わさって物凄くヤベー亡霊になり、お店のお肉を変異させていたのだ!!!
その鳥肉を食った人々はたちまち恐ろしいチキンゾンビとなってしまい、店内はたちまち阿鼻叫喚の地獄絵図に!!!



ヤバい連中ばかりが集うヤバいファーストフードのお店で、ヤバい鶏肉ゾンビ達が襲い掛かりヤバい大惨事が巻き起こる、超絶・お下品・マジキチ・ゾンビ・パニック・ミュージカル・コメディ映画ッッッッッッ!!!!!!!!!!
トロマ・エンターテイメントが満を持して放つ、超絶グロゲロの集大成がこれだッッッッ!!!!!!!!!!


という事でコッソリ続けていたトロマ映画追いかけ、通称”トロマラソン”の一応の完結編として(今後も気が向いたら見るつもりだけど)、満を持して鑑賞…。


いやぁ…


もうね、

           ヤ     バ     い     。




                    ヤ


                    バ


                    す


                    ぎ


                    る


                    !


                    !


                    !




2000年の「悪魔の毒々モンスター/新世紀絶叫バトル」の時点で熟しまくっていたトロマの邪悪さですが、8年の間にその凶悪さは更にヤバくなり、熟成に熟成を重ねすぎて完全に腐り果ててしもうた。w

冒頭から見るに堪えないS●X、オ●ニー、ア●ルフィストの連続に始まり、その後もホ●、ゲ●、ウ●コ、ザ●メン、食ザ●、等を容赦なく描きまくる!!!!
何かにつけて汚い汁があちこちにまき散らされ、飯を提供する場所でオゲレツなアレコレが徹底的に描かれ、見てるこちらの食欲は後退しまくり。
実は手●キ変態オヤジの股間や尻からウ●コが出る場面は流石に規制で隠してあるのだが、前者はその後にア●ルフィストするし、後者はすぐさま●痢便を噴き散らかすわでモザイクの意味がねぇ!!!!!w
その後もオッサンのTバックにゲ●のバーゲンセール、そしてクライマックスのゲログロチキンゾンビ地獄等、汚さを追求した史上最悪な見せ場の連続!!!

スプラッター描写に関しても抜かりなく、アホで汚くてその上で「ブレインデッド」系のゾンビ映画張りのアイディア賞なゴア描写が展開。
当然の如く人体が破壊され、鮮血や内臓もゲロ汚い汁と共に舞いまくり!!!!

人によっては間違いなく生理的にムリでしょう、かくいう俺も見てる間に何度か気持ち悪い気分になりました。w
仕事とはいえ、こんなオゲレツ演技をこなす役者さんはようやります…。


オマケに政治やファーストフード業界の皮肉も織り交ぜながらミュージカルまで展開され、全編に渡ってカオスが炸裂しまくり。
登場人物は他のホラー映画のおバカな若者が東大生レベルに思える程にバカばかり。
主人公とヒロインは完全に残念オタクとビッチだし、他の連中も(モブですら)基本バカかアホかフラメンキンのどれかしか居ない。(最後はウソ)
お話の展開もメチャクチャで、お話の統合性や気の利いた展開なんぞある訳がない。w
死んだハズのキャラが何もなかったかのようにしれっと生きてたり(その後正式に死ぬ)、唐突に新キャラが出てすぐさま死んだりと、全てにおいて支離滅裂すぎて見ててマジメにお話を追う気など失せる。

最後のオチもかなり適当極まりなく、最後の最後でトロマ名物の使いまわし映像(!)まで持ち出してくる始末。
ここまでやりすぎ&ヤケクソで最後まで突っ走ってくれると逆に素晴らしく思えます。



という事で、トロマの粋が結集した素晴らしい伝説級なアホバカゲログロ映画でございました。
俺は今作、めっちゃ大好きですが、間違いなく人には勧められません。w
勧められる訳がない。w

ですがトロマ映画を語る上では、間違いなく外せない逸品でしょう。
そもそも語る機会なんぞ来る訳がないだろうが。w



取り合えず、トロマ映画追いかけはこれでひと段落という事で。

トロマ映画よ、永遠なれ。