人間の価値って、学歴や職業じゃないんだなぁ〜
そうは言っても、主人公ダヴィッドはダメダメ中年。
単純な仕事も満足にこなせず、多額の借金を抱え、美人のガールフレンドもないがしろにして、世界一無責任な男。
ところが、かつてお金目当てで精子提供をし、なんと手違いで533人の子どもの父親になっていたことが発覚。
おまけに142人の子どもから身元開示の訴訟を起こされてしまった。
弁護士の友人に相談し、できるだけ関わらないで事を済ませたかったダヴィッドだったけど、訴訟を起こした子どもたちの資料を見てしまったら、もう見て見ぬふりをしていられなくなってしまう。
ダビッドの優しい本質が見えてくる。
ヤク中の女の子、路上ライブする売れないミュージシャン、元いじめられっ子、障害者施設で生活をする子·····
助けずにはいられない、まるでおっさん守護天使のように。
そんなダヴィッドを取り巻く家族がまた優しい。ダヴィッドの善良さや温かさの根源なのかな。
そしてガールフレンドの妊娠にも真剣に向き合えるようになっていく。
こんな大家族を見たことないってくらい、集まって抱き合うシーンはうるうるでした。
家族っていいなぁ。
ダヴィッドの友人の、4人の子持ちの弁護士のキャラも良かったな~